DAZNファクトシート vol.5
2021年におけるユーザー視聴動向及施策の振り返り
スポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」は、2021年の視聴動向や配信コンテンツ、ビジネス面のアップデートを、DAZN ファクトシート vol.5としてまとめましたので、お知らせいたします。
【ファクトシート vol.5トピック】
- グローバル及び日本における配信コンテンツ数・総ストリーミング時間は右肩上がりに推移。一ユーザーあたりの視聴時間もサービス開始時より約7倍に
- 2021年視聴ランキング上位は、AFCアジア予選 -Road to Qatar – のサッカー日本代表コンテンツが独占。ライブコンテンツ以外では『やべっちスタジアム』、『内田篤人のFOOTBALL TIME』が引き続き好評。インハウスの番組制作チーム「DAZN STUDIO」も立ち上がり、オリジナルドキュメンタリーもますます豊富に配信
- 「スタッツ」、「グループ観戦」などプロダクト上における新機能を追加
- 包括的な広告セールスを行う「DAZN MEDIA」や、商業施設利用を目的とした法人契約「DAZN FOR BUSINESS」など、OTTサービス以外の事業の拡大も継続
<No.1 SPORTS DESTINATION としての軌跡>
■グローバルサービスとしての成長
2016年のサービスローンチより5年が経ち、サービス提供の範囲も当初4カ国だったものが200以上の国と地域まで拡大しました。配信コンテンツ数はグローバルで約8.5倍増え、その内日本での配信数は約12,000となり、2016年比で約8倍となりました。グローバルでの総ストリーミング時間は10億時間近くまでのぼり、その内2.2億時間以上は日本でのストリーミング時間となり、これは2016年比で約270倍と大幅な増加となっております。また、スポーツ好きを対象に行ったアンケートではサービス認知度が72%、購買意欲が20%と業界でトップとなりました(※2021年12月時点、当社調べ)。
コンテンツ拡充に伴いユーザーのみなさまの視聴動向もより定着したものとなり、ユーザー一人当たりの平均視聴時間は年間98時間に達し、ローンチ時の約4.7倍で過去最長となりました。
■DAZN Japan ライブコンテンツ視聴ランキング
2021年の視聴ランキングでは、アジアサッカー連盟との長期契約に合意し放映を開始したAFCアジア予選 -Road to Qatar- の日本代表戦各試合が上位を占めました。
No. | 配信日 | コンテンツ名 | 大会名 |
1 | 2021年11月11日 | ベトナム vs 日本 | AFCアジア予選 -Road to Qatar- |
2 | 2021年11月17日 | オマーン vs 日本 | AFCアジア予選 -Road to Qatar- |
3 | 2021年9月8日 | 中国 vs 日本 | AFCアジア予選 -Road to Qatar- |
4 | 2021年10月8日 | サウジアラビア vs 日本 | AFCアジア予選 -Road to Qatar- |
5 | 2021年10月12日 | 日本 vs オーストラリア | AFCアジア予選 -Road to Qatar- |
6 | 2021年11月21日 | リヴァプール vs アーセナル | プレミアリーグ |
7 | 2021年9月11日 | マンチェスターU vs ニューカッスル | プレミアリーグ |
8 | 2021年9月2日 | 日本 vsオマーン | AFCアジア予選 -Road to Qatar- |
9 | 2021年2月26日 | 川崎フロンターレvs横浜F・マリノス | 明治安田生命J1リーグ |
10 | 2021年9月11日 | アーセナルvsノリッジ | プレミアリーグ |
*ライブ+キャッチアップ(見逃し配信)+ハイライトの視聴数の集計となります
*配信日は日本時間表記となります
★競技別視聴動向
DAZNにおける、Jリーグファン・プロ野球ファン・F1™️ファンの数は2021年に過去最高の数字を達成しました。
<明治安田生命Jリーグ>
2月26日(金)に行われた明治安田生命J1リーグ2021シーズン開幕戦、川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノスの一戦が、明治安田生命Jリーグコンテンツにおいて過去最高の視聴数を記録
<プロ野球>
・11月7日(日)に行われたクライマックスシリーズ・ファーストステージ、阪神タイガース vs 読売ジャイアンツの一戦が、野球コンテンツにおいて過去最高の視聴数を記録
<欧州サッカー>
・南野拓実選手(リヴァプール)、冨安建洋選手(アーセナル)、久保建英選手(マジョルカ)に期待がかかるラ・リーガの視聴数が安定して高い数字を保持
・AFCアジア予選の試合を目的に加入したユーザーは、海外のビッグマッチを視聴する傾向が見られた
<モータースポーツ>
・12月12日(日)に行われたF1™️最終戦のアブダビグランプリが、過去最高の視聴数を記録
・2021シーズンF1™️デビューを果たした角田裕毅選手(スクーデリア アルファタウリ ホンダ)の活躍もあり、オリジナルドキュメンタリーなど F1™コンテンツが好調な視聴数を保持
■DAZN Japan オリジナルコンテンツ
配信開始から1周年を迎えた『やべっちスタジアム』、数々の海外で活躍する現役日本人選手や国内サッカー界の重鎮をゲストに迎えた『内田篤人のFOOTBALL TIME』が、引き続き常時高視聴数を記録するコンテンツとなりました。
複数エピソードにわたるオリジナルドキュメンタリーシリーズも充実し、プロ野球では読売ジャイアンツを題材にした『2021 GIANTS -INSIDE-』、モータースポーツでは角田裕毅選手にスポットを当てた『THE BIRTH OF AN F1 DRIVER』が好評を得ています。グローバルにおいては新たにインハウスでのコンテンツ制作チーム、「DAZN STUDIO」が立ち上がり、グローバルネットワークを活用したコンテンツの制作・配信にもさらに注力しています。ボクサーのオスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)とフリオ・セサール・チャベス(メキシコ)の壮大なライバル関係を描いた『La Guerra Civil』は2022年サンダンス映画祭の上映作品にDAZNとして初めて選出されました。サッカー元ブラジル代表のロナウド氏の今を追った『El Presidente』は好評を博し、また現在パリ・サンジェルマン(フランス)に所属するネイマール選手にスポットを当て、ブラジル代表でのキャリアについて赤裸々にコメントを残したドキュメンタリー『ネイマール:ブラジル代表 王者の系譜』は世界中で話題を呼びました。
DAZNでは試合がない日も多角的にスポーツコンテンツをお楽しみいただけるよう、ノンライブコンテンツの制作・配信にも投資してまいります。今後もスポーツ、そしてエンターテインメントの要素もたっぷりに、1週間を通してDAZNを見ていただけるようプレミアムなコンテンツをお届けしてまいります。
■プロダクトアップデート
より快適に、より便利な情報を、より多様な楽しみ方でスポーツを視聴いただくために、それぞれのマーケットのニーズを汲み取りながら、年間を通してプロダクトの開発に尽力しています。WEBブラウザを中心に数々の新たな新機能が追加されました。今後も対応デバイス及び競技は順次拡充していく予定です。
FOLLOW <フォロー>
お気に入りのチームをフォローすることで最新の情報をプッシュアップ通知で受け取れます。
KEY MOMENT <キーモーメント>(※サッカーコンテンツのみ)
ゴールシーンなど試合中の大事なモーメントが画面上のバーに分かりやすく表示され、気になる瞬間が素早くチェックできます。
PULSE <ライブ速報>(※サッカーコンテンツ、WEBのみ対応)
試合の視聴中に他の試合のゴールシーンやキーモーメントのアラートを受け取ることができます。
STATS&LINE UPS <スタッツ、メンバー一覧、フォーメーション>(※サッカーコンテンツ、WEBのみ対応)
試合の視聴中、画面上にスターティングメンバーの情報やスタッツなどの関連データを表示することができます。
WATCH PARTY <グループ観戦>(※WEBのみ対応)
DAZNのユーザー同士へ共有のリンクを送ることで、オンライン上で話したり、チャットをしながら一緒に試合のライブ配信を楽しむことができます。
<主なビジネスアップデート>
■DAZN MEDIA ー広告セールスー
2020年より本格的に開始した広告セールス。広告主さまのターゲットオーディエンスを理解し、スポーツメディアの特性を活かした多角的な広告ソリューションを提供しています。企画に見合ったコンテンツを制作したり、 SNSや外部パートナーメディアといったオフプラットフォームでのコンテンツ配信も取り入れながら、ファンとインタラクティブにコミュニケーションの活性化を図り、リーチ・エンゲージメントを確保するとともに、DAZN上で配信するライブの価値を更に高めています。その結果、2021年には60社以上のクライアントから出稿いただき、収益は前年比3倍となりました。
■DAZN FOR BUSINESS ー商業施設利用を目的とした法人契約ー
人々がお店に集まり、スポーツ観戦を通じて他者と共に祝い、楽しむ文化を創るー。このビジョンのもと、DAZNの日本国内での商業施設利用販売を2020年12月より開始しました。宿泊施設、飲食店、カラオケ、インターネットカフェ、アミューズメント施設など14業界への導入を進めており、2021年12月時点で1,400を超える店舗と契約を結んでいます。この契約店舗数は前年比1.4倍となっており、インターネットカフェ業界においては約60%※1の店舗との契約を締結しています。また、株式会社ミクシィがDAZNとパートナーシップを組み運営する飲食店検索サービス「Fansta」を2021年4月よりサービス提供開始しています。 DAZNの放映を通してスポーツ観戦できる飲食店を、エリアだけでなく放映予定でも検索できるサービスで、今後はプロスポーツチームや各種スポーツ系サービスと連携したプロモーション展開も予定しています。
※1 出典:一般社団法人 日本複合カフェ協会「複合カフェ白書2020」
★主な契約店舗
英国風パブ「HUB」、モール型ショッピングセンター「イオンモール」
複合カフェ「快活CLUB」、カラオケ「コート・ダジュール」、サッカー用品店「サッカーショップKAMO」
■DEI、女子スポーツへのコミットメント
DAZNは近年、スポーツを通じてダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)(=DEI)をサポートする活動をグローバル全体で推進しています。全ての部門において、平等と多様性を重視し、”声”が届くインクルーシブな環境の育成に努め、全てのスポーツが平等に公平に評価・認知される世界を目指しています。
中でも女性スポーツの地位向上、また女性スポーツやアスリートの認知向上に注力しており、その一環として2021年は女子コンテンツの権利獲得及び試合配信に多く取り組みました。2021年9月には国内初の女子プロサッカーリーグ「Yogibo WE リーグ」が開幕し、DAZNはオフィシャルブロードキャスティングパートナーとして試合のライブ配信を行っています。10月には「UEFA女子チャンピオンズリーグ」も開幕し、DAZNならびにYouTubeチャンネルで全試合を配信。両コンテンツ共にYouTubeを配信パートナーとし、試合映像を無料で公開することでより多くの方に視聴の機会を創出し、認知の広がりと女子スポーツの発展につながっていくことを目指しています。
11月には渋谷で行われた都市型イベント「SOCIAL INNOVATION WEEK 2021」にて、公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ・岡島喜久子チェアや、現役WEリーガーとロングパネルディスカッション『Respect is knowing – スポーツと女性のこれから』に参加し、女子サッカーの課題と今後のビジョンについて意見を交わしました。また一般社団法人渋谷未来デザインが主管を務める、ストリートスポーツ振興およびマナー向上の啓蒙を目的とする、渋谷区民含め若年層が積極的に参加できるストリートスポーツプロジェクト「Next Generations」ともパートナーシップを締結し、スポーツとSDGsをテーマに協議しました。本セッションに向けてオリジナルで制作した啓蒙ムービー「Respect is Knowing」及び、当日の様子は下記よりアーカイブ映像をご覧いただけます。
■ DAZN Long Panel Session「Respect is Knowing – スポーツと女性のこれから」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/report/6205/
■ アイデアセッション「渋谷×次世代スポーツイベント」
https://www.youtube.com/watch?v=mbp1kv86_so
■ メッセージムービー「Respect is Knowing」(尊重は知ることからつくられる)